虹色に変わる恋
俺が菜月の家に行ってから何日も過ぎた


菜月からの連絡はなく、俺も連絡はしなかった


「2月になっちまったか…」


俺はあれ以来、菜月の父親に認めてもらおうと、休みなしで働いた


そして店が終わるとオリジナルカクテルの考案に時間を使う毎日


もうじき開催される、バーテンダー日本一を決める『全国バーテンダー技能競技大会』で優勝を狙う為に必死だった


全国9ブロックの予選を勝ち抜き、20人の中に選ばれた俺


1度だけ、菜月にメールをした


[今度、バーテンダー日本一を決める大会がある。それで優勝して日本一になれたら、菜月…迎えに行くよ。だからそれまでは、会わないでおこう]





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