虹色に変わる恋
「自慢したくないし、お父さんには、俺自身を見てもらいたいから…かな。日本一になったから許してもらったワケじゃねえしさ」


始めは日本一になったら俺のこと認めてくれるんじゃないかって思って頑張ってたけど、成績や肩書きなんかじゃなく、俺自身を認めて欲しいと思うようになったんだ


「そうだね…お父さんは直哉の店を見て、私と接してる様子を見て、直哉ならって許してくれたんだもんね」


「そ、日本一になったのは、またいつか昔話みたいに話せばいいさ」


「うん…」


夕立だったらしく、急に降りだした雨は嘘のように上がり、日差しまでが出てきた


「直哉!見て、虹だよ?」





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