キャンディ
二日目、昼過ぎに目が覚めた二人は、ブロードウェイを見ようとタイムズ.スクウェアに出向いた。
しかし昼間から有名ミュージカルのステージがオープンしているはずもないので、ふらりとトイザラスに入ってそれから南へ、十ブロックも離れたペンステーションの隣にあるマディソンスクウェアガーデンへと歩いた。
ペンステーションの辺りは夕暮れ時のほこりっぽい、雑多なものに溢れ返って収集がつかなくなっているような、そんな変な感じのするところだった。
二人は大して見るものもなかったので来た道へと帰ろうとしたが、それはいかんせん旅慣れていない海外旅行者らしく道を間違えてしまい、チェルシー地区へと出てしまった。
あわててタクシーを拾おうとすると、ミニバンが急に道の脇につけてきた。
「えっ、なに?」
嫌な予感がよぎった亮介は、とっさにルイを脇へ押しやるとその瞬間、車のドアが開き男が出てきて警棒のようなもので強く亮介の後頭部と背中を二度殴った。
そして、亮介は意識を失った。
「いやーっ!たすけてっ!」
しかし昼間から有名ミュージカルのステージがオープンしているはずもないので、ふらりとトイザラスに入ってそれから南へ、十ブロックも離れたペンステーションの隣にあるマディソンスクウェアガーデンへと歩いた。
ペンステーションの辺りは夕暮れ時のほこりっぽい、雑多なものに溢れ返って収集がつかなくなっているような、そんな変な感じのするところだった。
二人は大して見るものもなかったので来た道へと帰ろうとしたが、それはいかんせん旅慣れていない海外旅行者らしく道を間違えてしまい、チェルシー地区へと出てしまった。
あわててタクシーを拾おうとすると、ミニバンが急に道の脇につけてきた。
「えっ、なに?」
嫌な予感がよぎった亮介は、とっさにルイを脇へ押しやるとその瞬間、車のドアが開き男が出てきて警棒のようなもので強く亮介の後頭部と背中を二度殴った。
そして、亮介は意識を失った。
「いやーっ!たすけてっ!」