キャンディ
それからまたケビンは「ルイ。」と、もう一度声をかけた。

そしてすばやく自分の手のひらを指で指し、ルイの視線を拾った。

その直後、さっきと変わらない冷たい声で言った。

「他の女の子抱いてても、本当は僕もずっと彼が今しているみたいにしたかったんだよ、ルイ。君はとてもきれいな体をしてるからね。でもいつも限界まで我慢したんだよなぁ。ねぇ、気づいてたんだろ。」

そして、形のいい彼の薄い唇の口角が上がった。

ケビンの動作を見たルイは、懇願するように両手を合わせてイーサンのほうを向き、唇を指差すそぶりを見せた。

「やっとその気になったのかな、このセクシーなプッシー‐キャットは。」

イーサンの顔がいやらしくゆるんだ。

「ちょっとぉ、最後までやらせてくださいよぉ。どうせやちゃった後でも白状するでしょう。」

サザナーズ‐アクセントの男が、熱い息を吐きながらそういうと、『しかたないなぁ』と言った感じで、イーサンはその首を縦に振った。

その瞬間、ルイの表情が硬直し赤みがさし、涙が溢れ出てきた。

男はそんなルイによほど興奮したのか、何度も何度も腰を突き上げ続け、ルイの乳房をまさぐった。

男が腰を振るたびにルイの体が突き上がる。

とうとうルイの力が尽きて『グタッ』と彼女の四肢が動かなくなったその時、ルイの涙で濡れきった眼が大きく見開き、振り絞るような切ない、小さな叫び声が彼女の唇から漏れた。

「いやぁ…。」

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