雨に恋した華
《俺も、紫ちゃんと話せて楽しかったよ。
紫ちゃんの都合のイイ日がわかったら、また連絡して。》
「イイ感じじゃん♪」
横から覗き込んでいた千晶は、弾んだ声で言った。
「千晶っ……!どうしよ……っ!」
あまりにも嬉し過ぎて、あたしの声は震えていた。
喜びと一緒に、自然と涙が溢れた。
千晶は、あたしの気持ちを察してくれたみたい。
彼女は何も言わずに、笑顔であたしの背中をポンポンと撫でてくれた。