雨に恋した華
今さっき、お腹いっぱいになるまで食べてしまった事を、すごく後悔した。


もし、後1時間早く虹希さんから電話を貰っていれば、喜んで頷いていたのに…。


「あの、ごめんなさい……。今、食べたばっかりで……」


あたしは心底落ち込みながら、小さく言った。


「一足遅かったか……」


ため息混じりに呟いた虹希さんは、続けて話した。


「じゃあ、デザートならどう?」


「えっ?」


「今、大学の近くのファミレスにいるんだけど、よかったら来ない?」


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