雨に恋した華
あたしはすぐに行く事を告げてから電話を切って、急いで支度を始めた。


虹希さんが電話を掛けて来てくれただけじゃなくて、食事に誘ってくれた事が本当に嬉しかった。


昨日会ったばかりなのに今日も会えるなんて、上手くいき過ぎだと思ったけど…


ほんの少しだけ、脈があるような気もする。


高鳴る胸と逸る気持ちを必死に抑えながら、胸元まで伸びた髪をサイドで緩く結んで、丁寧にアイメイクを施した。


そしてお気に入りの服に着替えた後、飛び出すように家を出た。


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