雨に恋した華
千晶には、つい何でも話してしまう。


きちんと話を聞いてくれたり、的確なアドバイスをくれたりするから、自然と話したくなるんだ。


だから、千晶は知っている。


あたしが、雨が降る事を強く望んでいる理由を…。


話すかどうか随分悩んだけど、中学からの親友の千晶の事は信頼しているから、最近になって話した。


とは言っても、『雨が降って欲しい』と強く思うようになったのは、まだ最近の事…。


だから、千晶にもそこまで詳しく話した訳じゃない。


< 19 / 461 >

この作品をシェア

pagetop