雨に恋した華
虹希さんに言われた通り、英語の問題集を解いていった。


あたしが問題に詰まる度に、彼は丁寧に説明して教えてくれる。


問題をわかり易く噛み砕いて説明してくれるから、英語は苦手なハズなのにどの問題もすぐに理解出来た。


「紫ちゃん、飲み込みが早いね。教え甲斐があるよ」


虹希さんは優しい笑顔を向けて、そう言ってくれた。


だけど…


あたしが理解出来ているのは決して飲み込みが早い訳じゃなくて、虹希さんの教え方が本当に上手いからだと思った。


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