雨に恋した華
すごく緊張していたあたしも、時間を追う毎に少しずつ余裕が出て来た。


お家デートって、こんな感じなのかな……?


たまに、そんな事を考えたりもする。


勉強を楽しいとは思えないけど、虹希さんが一緒なら頑張ろうと思える。


たぶん、恋ってそういう事。


「あっ、紫ちゃん。それ、間違ってる」


耳元で虹希さんに声を掛けられる度に、心臓が飛び出してしまいそうなくらいドキドキしていたけど…


すごく楽しくて、すごく幸せだと思える時間だった。


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