雨に恋した華
パパに少しずつ惹かれていったママは、いつしかその気持ちを隠せなくなった。


「夏祭りの帰りに、パパと付き合う事になってね……」


ママは、すごく嬉しそうに笑ったけど…


すぐに悲しげな表情を見せ、続けて『パパには秘密があった』と言った。


「これ以上、一緒にいちゃダメだってわかってるのに、どうしても離れたくなかった……」


ママはそう呟いた後、切なそうな笑みで付け足した。


「だから……どんなにツラくても、パパといる道を選ぶ事にしたの……」


< 230 / 461 >

この作品をシェア

pagetop