雨に恋した華
「じゃあ、ラブホにするけど?」


「……っ!もうっ!!虹ちゃんっ!!」


虹ちゃんにからかわれて、顔を真っ赤にしてしまった。


「ごめん、ごめん。紫はお子様だもんな〜」


そう言った彼は、悪びれも無くククッと笑った。


子供扱いをされている事が、すごく悔しい。


虹ちゃんにからかわれる度にあたしがすごくドキドキしている事を、彼はきっと知らない。


「もうっ!!虹ちゃんのバカ……」


あたしは、眉をしかめながら小さく呟いた。


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