雨に恋した華
華奢なあたしのコンプレックスは、胸が小さい事…。


あたしは、コンプレックスを感じている胸元を見られたくなくて、慌てて両手で体を隠していた。


だけど、虹ちゃんはそんな事は気にも留めていないような明るい笑顔を見せた。


「可愛いじゃん♪紫は小柄だから、そういうの似合うな」


「本当……?」


戸惑いながらも上目遣いで虹ちゃんを見上げると、彼は笑顔で頷いた。


「サイズはそれで大丈夫?」


小さく頷くと、虹ちゃんが着替えるように言った。


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