雨に恋した華
帰りの車の中で、何だか急に寂しい気持ちが芽生えて来て…


虹ちゃんと離れたくないと、強く思った。


彼との“次”がある事は嬉しいけど、それまでの時間がすごく長く感じて心細さと寂しさを覚える。


また子供扱いをされたくなくて、本音は言えなかったけど…


家に近付くに連れて、気を抜けば泣き出してしまいそうになっていた。


出来るだけ長く虹ちゃんと一緒にいたかったあたしは、家の近くまで送って欲しいとお願いした。


彼は笑顔で頷いて、快く送ってくれた。


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