雨に恋した華
出発してから2時間近く経った頃、目的地に着いた。


ビーチ専用の駐車場に車を停めてから、海の家の隣にある更衣室で水着に着替えた。


水着はもちろん、この間虹ちゃんに買って貰った物。


夏らしいキラキラのヘアアクセを使ってアップで纏めた髪は、この水着によく似合っている気がした。


更衣室を出たあたしは、周りを見渡して近くにいるハズの虹ちゃんを探した。


すると…


「紫!」


あたしが虹ちゃんを見付けるよりも早く、彼があたしを呼んだ。


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