雨に恋した華
「そういえばさ、門限ってある?」


不意にそう訊いた虹ちゃんに、連絡さえすれば少しくらい遅くなっても大丈夫だと告げた。


「じゃあ、今日ここで花火大会があるみたいだし、せっかくだから見てから帰る?」


「本当!?絶対に見たい♪」


満面の笑みで答えると、虹ちゃんはきちんと家に連絡を入れる事を条件に、笑顔で頷いた。


ひとしきり遊んで、夕方になってからママの携帯に帰りが遅くなるとメールをした。


すると程なくして、ママから電話が掛かって来た。


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