雨に恋した華
虹ちゃんの傍にいられる事に、至福の喜びを感じて…


唇を重ね合わせる度に、この上無いくらいの柔らかな幸せに浸っていた。


虹ちゃんが傍にいてくれるのなら、クーラーの機械音や外から聞こえて来る蝉時雨でさえも、心地好いメロディーに変わる。


何物にも変え難いこの時間は、あたしが一番幸せを感じられる時…。


「虹ちゃん……。好き……」


「俺も好きだよ」


あたし達はお互いの気持ちを確かめ合うかのように、何度も何度も優しいキスを交わしていた。


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