雨に恋した華
そんな二人は、あたしの自慢の両親。


いつか結婚するなら、あたしはパパみたいな人がいい。


もちろん、二人みたいな夫婦になりたいって思っている。


「ねぇ、パパ」


「ん?どうした?」


あたしが声を掛けると、パパは読んでいた新聞を畳みながら優しく訊いた。


「パパって、ママのどこを好きになったの?」


「えっ……?」


それまで柔らかい笑みを浮かべていたパパは、目を大きく見開いて驚いたような表情を見せた。


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