雨に恋した華
「ブッ……!何それ!?じゃあ、紫は二人ともに訊いたの?」


今朝の事を千晶に話すと、彼女は思い切り吹き出した後、肩を震わせながら訊いた。


「うん」


あたしが頷くと、千晶はケラケラと笑った。


「だって、前から知りたかったんだもん」


「子供にそんな事訊かれたら、親は慌てるに決まってるじゃない。しかも、朝っぱらから……」


千晶はそう言った後、笑顔で続けた。


「でも紫のパパとママの慌ててる顔、あたしも見てみたかったなぁ〜!」


< 37 / 461 >

この作品をシェア

pagetop