雨に恋した華
千晶の優しさが、あたしの心に染み渡る。


千晶が親友で良かった。


千晶と親友で良かった。


きっと相手が彼女じゃなかったら、こんな風にはなれなかった。


「あ、りがとうっ……!」


「お礼はイイから、明日からはちゃんと学校に来てよね!紫がいないと寂しいじゃん……」


千晶は言いながら、あたしの頬をキュッと抓った。


「千晶……。痛い……」


「約束だからねっ!?」


あたしが頷くと、彼女が笑みを浮かべながら手を離した。


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