雨に恋した華
公園を後にして、その足で虹ちゃんのアパートに向かった。


今日は土曜日だから、彼は家庭教師のバイトがあるけど、夕方から一緒に過ごす約束をしている。


虹ちゃんのバイトが終わる時間よりも2時間以上も早くアパートに着いたあたしは、彼から預かっていた合鍵で玄関のドアの鍵を開けた。


持って来た荷物を部屋に置いて、今朝スーパーで買って来たばかりの材料をキッチンに並べる。


そして、ママに手伝って貰って作ったケーキを冷蔵庫に入れ、紙袋から出したエプロンを着けた。


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