雨に恋した華
ローテーブルに料理を並べると、すごく狭く感じた。


「いつもは一人だからな」


虹ちゃんはそんな他愛のない話をしている間も何だか嬉しそうで、あたしまで嬉しくなった。


「虹ちゃん、お誕生日おめでとう♪」


「ありがと」


微笑んでいた虹ちゃんが、あたしに満面の笑みを向ける。


「食ってイイ?」


「うん」


「じゃあ、いただきます!」


あたしが頷いた直後、虹ちゃんが待ってましたと言わんばかりに煮込みハンバーグを一口食べた。


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