雨に恋した華
あたしのテーブルと、彼のいるテーブルとは、少しだけ離れていた。


だけど…


それでも、また彼に会えた事がとにかく嬉しくて堪らなかった。


何の確証も無いせいで、諦め掛けていた時の再会…。


もう、運命だと思った。


苦しいくらいにドキドキして、高鳴る鼓動が収まらない。


胸の中でざわつく“何か”を感じたあたしは、この気持ちが恋だとすぐに気付いた。


きっと最初に鳴いた胸は、恋の始まりの合図…。


そう、強く感じた。


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