雨に恋した華
あたしの視線の先には、お手製のてるてる坊主。
美術が苦手なわりには結構可愛らしく出来ていると思うし、あたしにしては上出来。
雨が降りますように……
そんな渾身(コンシン)の思いを込めて作った物を、わざわざ逆さまに吊してあるのに…
このてるてる坊主は、まだ一度も役目を果たしていない。
「もう……。ちょっとくらい頑張ってよね……」
逆さまのてるてる坊主に不満を呟いたあたしは、部屋に大きなため息を一つ落としてから、リビングに降りた。
美術が苦手なわりには結構可愛らしく出来ていると思うし、あたしにしては上出来。
雨が降りますように……
そんな渾身(コンシン)の思いを込めて作った物を、わざわざ逆さまに吊してあるのに…
このてるてる坊主は、まだ一度も役目を果たしていない。
「もう……。ちょっとくらい頑張ってよね……」
逆さまのてるてる坊主に不満を呟いたあたしは、部屋に大きなため息を一つ落としてから、リビングに降りた。