【詩音×愛祐実】パパとママの秘密の夜
青山のおじさまの会社からお手伝いを終えた想が
帰って早々そんなことを口にした。
「パーティー?」
あまり聞いたことがない言葉に首を傾げるあたし。
「そう、有栖川って人主催のパーティーなんだけど、
おじさんが良かったらお前らもって」
「お前らもってあたしと誰?」
「花に決まってんだろ?」
パーティー・・かぁ
今までそんな素敵な所行ったことなかったし・・
一生縁がないと思っていたし・・
行ってみたい!!
けど・・
「あたし達みたいなのが行ってもいいのかなぁ?」
「いいんじゃねぇ?んな機会滅多にねぇだろ?」
そう言いながらテーブルに置いてある新聞に手を伸ばす。
「でも」
「ぐだぐだ言うなら断るぞ」
ギロリとあたしを睨む想に
「行く!!行きます!!」
ついそう答えてしまったあたしだったけど。
改めて来てみると凄いというかなんというか・・
決してあたし達の入れる所じゃないっていうのが分かる。