恋する苺みるく【短編集】

あの人の気持ちさえわかればさ、私は前に進めると思わない?

でも直接聞く勇気なんてなくて
ほら私はこうしていつも途中停止。



「深く考えなくていいんじゃないかな」

「うん」

「だってまだ始まったばかりでしょ」

「うん」

「これからの結衣の頑張り次第だよ」



ゆっくりと顔を上げた私に、友人はニコリと微笑んで頬杖をついた。



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