恋する苺みるく【短編集】
やっぱりせっかくの夏なわけだし。
乙女ならば好きな人とはいたいもの。
でも誘えないもん、絶対。
てか無理です、ごめんなさい、本当無理です。
「お前、補習決定な」
こんな気持ちのよい晴れ渡った夏の日は
好きな人と一緒にいたい。
「じゃあ授業続けるぞ」と金色の髪をボリボリと書きながら、教卓へ向かう教師を見て
女子生徒の口元がふと緩んだのは誰も知らない。
夏休みは教室で。
あなたとならばどこでもよかったり。