恋する苺みるく【短編集】
「で、お前は藤崎先輩と仲良くやってるわけ?」
「まあまあかな。でも優しすぎるのも何か困るんだよね」
「贅沢だなあ。オイ」
夏樹は呆れ顔に私を見やる。
「だって何しても怒らないんだよ。デートで遅刻しても怒らないし。この前なんか元彼の名前と呼び間違えたんだけど、笑って聞き過ごしてたもん」
「・・・・いくらなんでもやりすぎだろ」
はあ~と盛大なため息をついて彼はそのまま寝転がった。
「まあお前を想ってるから・・・・ていうかお前だから一層優しくしてるんじゃねえか?」
「そうかなあ」
「ああ。そうだろ」