恋する苺みるく【短編集】

私がもし夏樹と付き合っていれば。
いや、もしあの時彼を選らんでいれば。
きっと全てが変わっていただろうか。


実を言うと、先輩に告白されると同時に、私は彼からも告白されていた。


「私は先輩を選ぶ」と言ったとき、
彼は「あのヒトじゃ敵わねーわ。まあ何かあったら相談しろよ?」

といつもの笑顔をむけてくれた。

まるで何も無かったかのように接してくれたから、私たちは今まで通り友達の関係を続けることができたんだと思う。



「あのさ、夏樹」


< 22 / 26 >

この作品をシェア

pagetop