恋する苺みるく【短編集】

放課後の一室。

机に伏せる私にカーテンからオレンジの光が差し込んだ。


もうこんな時間だね、と友人は目を細め私を見下ろして

「恋してるねえ」と呟いた。



「あの人の気持ちがわかんないんだよ」


「そうね」

「人の気持ちが読める機械持ってない?」

「私はドラえもんじゃないから」

「そうだよね。誰か発明してくれないかなぁ」



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