甘酸っぱい恋
ホワイトクリスマス
★麗奈side★



「ちょっ、麗奈、手!」

「いいじゃん、幼なじみでしょ?」


「そういう問題じゃ」
あたしは、裕ちゃんが離そうとする腕を、必死で押さえつけた。

嫌われたっていい。
あたしは、裕ちゃんの中では、どうせ、『お姉ちゃん』みたいなものだもん。
だから告白するの。

嫌われる為に。
この恋を、終わらせる為に。

そうすれば、この苦しみから、この悲しみから、





ーー解放されるでしょ?





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