甘酸っぱい恋
「裕ちゃん遅いなぁ…」


下駄箱の近くの壁に寄りかかって携帯のディスプレイを見る。



今は4時30分。

今日は部活がないから、早いはずなんだけど。




「…あっ…」


いっけな~い、あたし日直だったんだ。
すっかり忘れてた。


でも、どうしよう…。


今、教室に戻ったら、裕ちゃんきちゃうかも。



すれ違いになっちゃったらいやだしなぁ…。



でも……。



しょうがない。

裕ちゃんにメールを入れて、あたしは教室に戻った。



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