僕はその手をそっと握ることしかできなかった
副部長と美朝さんは買い物に行くとき必ず空撫さんを誘う。

二人きりになれない二人は、空撫さんを間に置いて行動する。

二人の前では、明るく大雑把な幼なじみを空撫さんは演じている。

二人の前ではピエロを演じていることを知っている。

本当は行きたいくないのに、二人を気遣い行くと言ってしまう空撫さんの心は分かる気がした。

好きな人のために何かしたい気持ち。
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