突然の出会い
せめて聞こえないぐらいの声なら良いのに……


はぁ……


「おにわいく~」


よかった。


「おにわね、おみずビューってでてるのあったんだよ!!」


……ビュー?


……?


………?


…………!


「もしかして、噴水のこと?」


「うんっ!ふんしゅい♪」


「もう、お庭見てたんだね」


「うん♪ここきてすぐにままときたの~」


「そっか。綺麗だった?」


「うん♪おみずきれいだった」


とても嬉しそうに茜ちゃんは噴水を見た時の事を話してくれる。


「人がいっぱいいて危ないから手を繋ごうね」


「はぁ~い♪はやくいこう」


そう言って俺をグイグイ引っ張って行く。


「茜ちゃん、あんまり急ぐとぶつかっちゃうよ?」


「だいじょうぶだもん」


そうして俺は茜ちゃんに引っ張られながら庭に着いた。


そこは昼間とは違いライトアップされていてとても綺麗だった。


昼間は草木が色とりどりに綺麗に咲いているが、夜はそれが光で浮き上がっているようで綺麗だった。


「わぁー♪さっきのときとちが~う」


大きな目をさらに大きく見開いて庭を見いっている。


「本当に綺麗だね」


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