グリンダムの王族
「最低だ!!あんな女、絶対嫌だ!!」
晩餐会が終わって部屋にひきあげたクリス王子は即座にそう叫んだ。
一緒に居る宰相がやれやれというようにため息をもらす。
「美しくて感じのいい姫君でしたが、、、?」
クリスは彼を振り返った。
「全然だ!!あんな下品な女、見たこと無いよ!!」
宰相は目の前の王子の変わりようにただ驚いていた。
晩餐会の前は、なにやらウキウキ準備していたように見えたのだが、
戻ってきたらこの有様。
一体何があったのかは分からないが、何を言ったとしても、
もう決まったことなのだ。
なんとか王子には諦めてもらうしかない。
「王子、、、。
これから数日滞在する予定ですので、
ゆっくり姫と親睦を深めてください」
そう言って頭を下げる。クリスはそんな彼を顔をしかめて見つめている。
宰相はそれには構わず、ちらりと侍女に目配せした。
侍女は「お着替えお手伝いいたします!」と言いながらクリスに駆け寄った。
宰相は「では、ごゆっくりお休みください」と声をかけ、クリスに背を向けた。
クリスはそんな彼の背中を、ただ呆然と見送っていた。
晩餐会が終わって部屋にひきあげたクリス王子は即座にそう叫んだ。
一緒に居る宰相がやれやれというようにため息をもらす。
「美しくて感じのいい姫君でしたが、、、?」
クリスは彼を振り返った。
「全然だ!!あんな下品な女、見たこと無いよ!!」
宰相は目の前の王子の変わりようにただ驚いていた。
晩餐会の前は、なにやらウキウキ準備していたように見えたのだが、
戻ってきたらこの有様。
一体何があったのかは分からないが、何を言ったとしても、
もう決まったことなのだ。
なんとか王子には諦めてもらうしかない。
「王子、、、。
これから数日滞在する予定ですので、
ゆっくり姫と親睦を深めてください」
そう言って頭を下げる。クリスはそんな彼を顔をしかめて見つめている。
宰相はそれには構わず、ちらりと侍女に目配せした。
侍女は「お着替えお手伝いいたします!」と言いながらクリスに駆け寄った。
宰相は「では、ごゆっくりお休みください」と声をかけ、クリスに背を向けた。
クリスはそんな彼の背中を、ただ呆然と見送っていた。