グリンダムの王族
「王に報告は済んでるんでしょ?」
「はい。近く、王子が視察に行かれることになるだろうと思います」
「、、、王子が視察してどうするわけ?」
セシルは思わず問いかけた。
「王の墓の内部に入ることが許されているのは王族のみなので、、、」
レニアスの説明に、セシルはちょっと笑った。
「なるほど。
例外は無いのね、、、。
じゃぁ私でもいいんだ」
思いつきでそう言うと、レニアスは「もちろんです」と力強く頷いた。
「王子妃様もご同行頂けると、有難いです」
セシルは苦笑した。どうやら彼もクリス1人で墓の中を見て何か分かるとは思っていない様子だ。
けれどもセシルの同行をクリスが受け入れるだろうか。
「一応、言ってみるけど、、、」
隊長は即座に「ありがとうございます」と言って頭を下げた。
セシルそんな彼に困ったような笑みを浮かべつつ、「期待しないで」と付け加えておいた。
その後クリスが正式に前王の墓を視察することが決まった。
騎士からの情報としてそれを聞いたセシルは、隊長との約束通りに自分も同行したい旨を侍女を通じて伝言した。
言ってはみたが、どうせ断られるだろうという気もしていた。
そうしたらクリスとは別で行ってもいい。
そんなことを考えていると、クリスから返事が来た。
「明日の午後に、前庭においでくださいとのことです」
セシルはその返事に”おっ”というように眉を上げた。
「はい。近く、王子が視察に行かれることになるだろうと思います」
「、、、王子が視察してどうするわけ?」
セシルは思わず問いかけた。
「王の墓の内部に入ることが許されているのは王族のみなので、、、」
レニアスの説明に、セシルはちょっと笑った。
「なるほど。
例外は無いのね、、、。
じゃぁ私でもいいんだ」
思いつきでそう言うと、レニアスは「もちろんです」と力強く頷いた。
「王子妃様もご同行頂けると、有難いです」
セシルは苦笑した。どうやら彼もクリス1人で墓の中を見て何か分かるとは思っていない様子だ。
けれどもセシルの同行をクリスが受け入れるだろうか。
「一応、言ってみるけど、、、」
隊長は即座に「ありがとうございます」と言って頭を下げた。
セシルそんな彼に困ったような笑みを浮かべつつ、「期待しないで」と付け加えておいた。
その後クリスが正式に前王の墓を視察することが決まった。
騎士からの情報としてそれを聞いたセシルは、隊長との約束通りに自分も同行したい旨を侍女を通じて伝言した。
言ってはみたが、どうせ断られるだろうという気もしていた。
そうしたらクリスとは別で行ってもいい。
そんなことを考えていると、クリスから返事が来た。
「明日の午後に、前庭においでくださいとのことです」
セシルはその返事に”おっ”というように眉を上げた。