グリンダムの王族
ファラントとの会談
ファラント王国では、墓荒らしの事件から、都市の領主が税金を横領していた事実が明らかとなっていた。
横領したぶんは財産から没収され、カレフの住民に配られた。
そして全てが片付き落ち着いた頃、グリンダムからの書状がファラントに届いた。
書状にはファラントに存在する鉱山の採鉱を行いたいと考えていること、そのための会談の場を1度設けてもらいたいことなどが書かれていた。
「鉱山が、、、」
アレクサンドル王はその書状を見て驚いたようにそう呟いた。
自分の国に鉱山が存在することなど知らなかった。
アレクサンドル王は宰相を見ると、
「鉱山があるのか、ファラントには」
と聞いた。
宰相は、「分かりませんが、、、」と答えると、「グリンダム側は見つけたようです」と続けた。
彼は今回のファラントとグリンダムの同盟の意味が見えた気がしていた。
セシルは剣の稽古の際に、その会談の話を隊長レニアスから伝え聞いていた。
「へぇ、、、。
じゃ、カインが来るんだ。
久し振りだわ」
嬉しそうにそう言いながら微笑む。
レニアスはそんな王子妃の横顔に、いつものように目を奪われる。
その目が自分に向けられると、ごまかすように慌てて逸らした。
「、、、我が国に鉱山が存在することなど知りませんでした。
本当であれば貴重な資源となります」
「たぶんグリンダムに大半は持っていかれることになるわ」
セシルはそう言って苦笑した。そして一息つくと
「さて、休憩は終わり。
続けましょうか」
と剣に手をかけた。
横領したぶんは財産から没収され、カレフの住民に配られた。
そして全てが片付き落ち着いた頃、グリンダムからの書状がファラントに届いた。
書状にはファラントに存在する鉱山の採鉱を行いたいと考えていること、そのための会談の場を1度設けてもらいたいことなどが書かれていた。
「鉱山が、、、」
アレクサンドル王はその書状を見て驚いたようにそう呟いた。
自分の国に鉱山が存在することなど知らなかった。
アレクサンドル王は宰相を見ると、
「鉱山があるのか、ファラントには」
と聞いた。
宰相は、「分かりませんが、、、」と答えると、「グリンダム側は見つけたようです」と続けた。
彼は今回のファラントとグリンダムの同盟の意味が見えた気がしていた。
セシルは剣の稽古の際に、その会談の話を隊長レニアスから伝え聞いていた。
「へぇ、、、。
じゃ、カインが来るんだ。
久し振りだわ」
嬉しそうにそう言いながら微笑む。
レニアスはそんな王子妃の横顔に、いつものように目を奪われる。
その目が自分に向けられると、ごまかすように慌てて逸らした。
「、、、我が国に鉱山が存在することなど知りませんでした。
本当であれば貴重な資源となります」
「たぶんグリンダムに大半は持っていかれることになるわ」
セシルはそう言って苦笑した。そして一息つくと
「さて、休憩は終わり。
続けましょうか」
と剣に手をかけた。