グリンダムの王族


「―――った、、、!!」

肌が重なり合った瞬間、クリスは暴走した。

たいした準備も無く、あっという間に体を押し入れてくる。

痛みを感じさせられたのなんて久し振りだ。
しかも夢中になってるクリスの動きは止まらない。

強引に入り込み、耳元で満足気な吐息を漏らす。
痛みを訴えるセシルの声は、どうやら届いてないようだった。

クリスが動き始める。彼の吐息が荒くなる。

1人置いてけぼりのセシルは、クリスの肩越しにぼんやりと寝台の天蓋を眺めていた。

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