グリンダムの王族
城壁に辿りついたグリンダム軍は息つく間もなく行動を開始した。
城壁に梯子をいくつも架け始める。
そしてそれを昇って行く。
アランはそれを見守りながら城の動きに気を配る。
城内からは、弓兵が姿を現した。
「弓兵だ!打ち落とせ!」
アランの声が響き渡る。
梯子を昇る兵士は盾をつかって自分をまもり、下で待機する兵士は弓を使って彼等を護った。
夜襲という手を選んだおかげであちらの対応は明らかに遅れている。
そのお陰で1人、また1人と城壁内に入っていく。
やがて城内でも戦闘が開始したことが、音と声で伝わってきた。
梯子を昇りきれず落ちていく兵士も居る。
城内からの弓は瞬く間に数を増す。
目を覚ましたゴード城からは、剥き出しの闘争心が空気を伝ってびりびりと届いてくるようだった。
アランは城門の前で待った。
その手に固く剣を握り締めながら。
やがて、城門の隣の小さな入口が内側から開けられた。
グリンダム兵士が中から現れる。
アランはそれを確認すると、「城門が開いた!突入する!」と言いながら馬の腹を蹴った。
彼の姿が城内に消えると、それに続いてグリンダム軍が次から次へと突入する。
遅れてたどり着いたファラント軍は、後方でただじっとそれを見守っている。
そしてクリスの隣で、セシルもじっとゴード王国城を見つめていた。
その場は俄かに戦場と化していた。
城壁に梯子をいくつも架け始める。
そしてそれを昇って行く。
アランはそれを見守りながら城の動きに気を配る。
城内からは、弓兵が姿を現した。
「弓兵だ!打ち落とせ!」
アランの声が響き渡る。
梯子を昇る兵士は盾をつかって自分をまもり、下で待機する兵士は弓を使って彼等を護った。
夜襲という手を選んだおかげであちらの対応は明らかに遅れている。
そのお陰で1人、また1人と城壁内に入っていく。
やがて城内でも戦闘が開始したことが、音と声で伝わってきた。
梯子を昇りきれず落ちていく兵士も居る。
城内からの弓は瞬く間に数を増す。
目を覚ましたゴード城からは、剥き出しの闘争心が空気を伝ってびりびりと届いてくるようだった。
アランは城門の前で待った。
その手に固く剣を握り締めながら。
やがて、城門の隣の小さな入口が内側から開けられた。
グリンダム兵士が中から現れる。
アランはそれを確認すると、「城門が開いた!突入する!」と言いながら馬の腹を蹴った。
彼の姿が城内に消えると、それに続いてグリンダム軍が次から次へと突入する。
遅れてたどり着いたファラント軍は、後方でただじっとそれを見守っている。
そしてクリスの隣で、セシルもじっとゴード王国城を見つめていた。
その場は俄かに戦場と化していた。