グリンダムの王族
議会は早々に終わった。

婚姻の決定には至らなかったが、王子と宰相は明日帰国の予定となった。
議会の部屋に残ったカインとセシルは、兄に詰め寄った。

「なんであっさり退いたんだよ」

「あの坊やに生意気言わせておいていいの??」

ラルフは2人を見ると、苦笑した。

「大丈夫だ。坊やには少々お灸を据えることにする」

その後、ラルフは近衛騎士隊長を自分の部屋へと呼び出した。
< 51 / 265 >

この作品をシェア

pagetop