グリンダムの王族
その頃リズは昨日女官長から言われた通り、朝から一般教養の授業を受けていた。
もともと貴族ですらないリズにとって、その授業は難しすぎた。
「このグリンダム王国の初代国王はご存知ですね?」
教師の言葉に、リズはためらいがちに「いえ、、、知りません」と答える。
教師は目を見開いて驚く。
先ほどからこんな事の繰り返しである。
リズは一般教養の前に勉強しなくてはならないことが沢山あるらしかった。
午前中だけですっかり疲れてしまったリズのもとに、セシル姫付きの女官から昼食のお誘いを受けた。
1人になりたいと思っていたのだが、まさか断わるわけにもいかない。
リズは女官に案内されるがままにセシルの部屋へと向かった。
「いらっしゃい、リズ!」
部屋で迎えてくれたセシル姫は、リズの想像とはずいぶん違っていた。
ドレスを身に付けていないし、髪も結っていない。
白いシャツにズボンにブーツ。今すぐ馬に乗ってどこかへ行けそうな服装である。
クセのない綺麗なブラウンヘアが、とてもよく似合っていた。
そしてその目はやはり兄達と同じ、綺麗な緑色だった。
「お招き頂きまして、ありがとうございます」
リズは言いながら頭を下げた。
そして顔を上げると、セシルがまじまじと自分を見ている。
なにかおかしなことをしてしまっただろうかと思った時、セシルが、「疲れちゃった、、、?」と聞いてきた。
「いえ、そんなことは、、、」
慌てて否定してみたが、気持ちが顔に出ていたようだ。
本音はとても疲れていた。最近少しも、気が休まる時がない。
もともと貴族ですらないリズにとって、その授業は難しすぎた。
「このグリンダム王国の初代国王はご存知ですね?」
教師の言葉に、リズはためらいがちに「いえ、、、知りません」と答える。
教師は目を見開いて驚く。
先ほどからこんな事の繰り返しである。
リズは一般教養の前に勉強しなくてはならないことが沢山あるらしかった。
午前中だけですっかり疲れてしまったリズのもとに、セシル姫付きの女官から昼食のお誘いを受けた。
1人になりたいと思っていたのだが、まさか断わるわけにもいかない。
リズは女官に案内されるがままにセシルの部屋へと向かった。
「いらっしゃい、リズ!」
部屋で迎えてくれたセシル姫は、リズの想像とはずいぶん違っていた。
ドレスを身に付けていないし、髪も結っていない。
白いシャツにズボンにブーツ。今すぐ馬に乗ってどこかへ行けそうな服装である。
クセのない綺麗なブラウンヘアが、とてもよく似合っていた。
そしてその目はやはり兄達と同じ、綺麗な緑色だった。
「お招き頂きまして、ありがとうございます」
リズは言いながら頭を下げた。
そして顔を上げると、セシルがまじまじと自分を見ている。
なにかおかしなことをしてしまっただろうかと思った時、セシルが、「疲れちゃった、、、?」と聞いてきた。
「いえ、そんなことは、、、」
慌てて否定してみたが、気持ちが顔に出ていたようだ。
本音はとても疲れていた。最近少しも、気が休まる時がない。