MOON CRY
「紗瑛〜、観覧車乗らねぇ?」
「いいねぇ〜♪
紗瑛、観覧車大好き」
あたし達は観覧車に乗り
たわいもない会話で
盛り上がっていた
頂上付近になり
テンションも上がっていた時だった
チュッ…
唇に違和感を覚えた
―…キ…キスッ??
あたしは初めてのキスで
何がなんだかわからなくなり
呆然と立ち尽くしていた
「ご…ごめん」
翼が謝る…
「謝らなくていーよ…
むしろ嬉しかったかもっ」
あたしは照れながら言った
―…ホントに今日1日で
翼を好きになった
あたしがいたんだ…