お姫様と王子様
◆奏*side
この公園に来たはいいものの…
これから俺はどうすれば良いんだ?
母さんが言ってた岡野グループのヤツと結婚した方が俺は良いのか?
あーもー!イライラする。
そのことを考える度にチラチラと頭に美香の笑顔が浮かんでくる。
俺は空を見上げた。
そのときに妙な違和感を感じた。
「ん…?」
俺は辺りを見渡した。
「あ、美香……」
俺の座ってるベンチより少し高い丘のところにあるベンチに
美香と…
誰だ?アイツ。
もしや、美香の婚約相手か?
なんだよ美香、あんな良い男がいるんだったら最初っからそっちにしとけよ。
もう俺は口出しする必要はないな。
俺はベンチから立ち上がった。
でも──────…