お姫様と王子様



──────────

──────────────



「なぁ美香。そろそろお互い、親に報告しないか?」



ある日、

俺達は“あの公園”でデートしていた。





そして、美香と並んで歩いてるときに俺は話しを切り出した。




「…は?」

美香はかなりビックリしてる様子…


ていうか、報告の意味が分かってないだけなのか……





「だ・か・ら!婚約者の話!!」




「婚約者って…あたし?」


美香は自分のことを指差した。





「ん?だって俺ら、結婚するだろ??」





あれ…俺、なんか変なこと言ったか?






「あたし、奏と結婚するの?」



はい?




俺はずっとそのつもりでいたけど────…





< 107 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop