お姫様と王子様
「今日の予定はー…」
遥にあんなこと言われたから、全然先生の話が耳に入ってこない。
「せんせー!そんなのどーでも良いから。今日、1組に転入生来たんだろ?」
リーダー的存在の男子生徒が言った。
そして今まで静かだったクラスは少しざわついた。
「…あぁ。」
「ソイツ、神城奏の婚約相手って本当か?」
うぅっ!ズバッと言ってくれるじゃないの。
しかも、一気に静まり返ったし────…
みんな気にしてるんだろうな。
そして先生は重い口を開いた。
「そんなの、自分で聞け」
バタンッ
先生は教室を出ていった。
気になるよぉー!!