お姫様と王子様
Chapter4.ライバル-raibaru-
◇美香*side
休み時間、
やっぱりみんな、一組に猛ダッシュしていった。
あたしは怖くて行けなかった。
「美香、行かないの?」
遥にそう言われたけどあたしは
「いいよ」
絶対行かなかった。
そんなとき、制服に入ってる携帯のバイブが鳴った。
あ、奏からだ…
“昼休み、屋上集合”
そっけない文だけど、あたしはそれで満足した。
メールしてくれただけ嬉しい。