お姫様と王子様
「あぁ、これビックリした?」
遼は自分の髪の毛を触りながら言った。
あたしはうなずいた。
「大丈夫、悪い奴にはなってないから。だた気分転換にな」
遼の髪は、純粋な黒色から栗色に変わっていた。
それに、遼が動くとほのかに甘い香りがする。
人ってこんなに変わるものなの?
「今日はどうしたの?」
あたしは今まで通りに接した。
「久しぶりに美香に会いたいなって思って」
遼は優しくほほ笑んだ。
あたしは遼の笑顔が大好き。