お姫様と王子様
だから余計、婚約相手は探せない。
もうどーせだったら中学の友達でもいっか?
遼に相談してみよ・・
「あのさ、遼。一つ相談があるんだけど・・」
「なんだ?」
「あたしね、今日父親からあたしの『婚約相手が見つかった』って言われたの」
「えぇ!?美香にとうとう・・」
「でもね!あたしは嫌なの。」
「なんでだ??」
遼は首をかしげた。
「だって、自分の選んだ相手が良いじゃない・・」
あたしは自分で言って恥ずかしくなったので下を向いた。