お姫様と王子様
「美香・・・お前、意外に乙女だな」
突然遼が言った。
「あっあたしが乙女?あははははっ」
そんなこと、言われたことない。
「で、父さんに言ったのか?」
「うん。そしたら『二ヵ月時間やるから、それまでに連れて来い』って」
「はぁ~・・二ヶ月か。キツくね?いきなり結婚してください!も変だしな(笑)」
「もー笑わないでよ!!あたしは一応真剣なんだから!!!」
まぁ確かに笑うしかないけどさ?
「花園にはいないのか?婚約相手になってほしい人」
「えー・・・」
あたしの頭の中には一人の人物がいた。