お姫様と王子様





「・・・・それ、ホント??」


「うん。あたしの知らないうちにそうなってた」


「ふーん」

遥は意外にも冷静に聞いていた。




「もしかして美香、奏様と結婚したいんじゃない?」


「なっ・・・」

顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かる。



「やっぱりね。だって本当にうれしそうだよ?今の話し方も・・」
「・・・・」



「土曜日が楽しみね。そのとき何着ていくの??」

「まだ決めてない」



「だめだよ!今のうちに決めとかないと!!」

「えっ!?だってまだ5日もあるよ?」



「早く決めとかないと・・・
今日、美香の家に行くね。一緒に決めよう?」


「わ、分かった!」



何故あたし、彼と会うためにここまで慌ててるんだろ・・?


あたし、おかしくない??




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